成功談

顧客に身近な製造環境

フランス企業Tri Qualité Serviceは、時計の極小部品に至るまで自動で選り分けられる自動選別機を開発しました。 2014年5月、同社は顧客に身近な製造環境を確保するため、フリブール州のヴィラ=サン=ビエール(Villaz-Saint-Pierre)に支社を設立しました。 

Tri Qualité Serviceの社屋
Pierre Lozes、CEO: 「スイスの行政機関とは、どの州でも非常にすばらしく連絡を取り合うことができました。」

フランスのマリニェ(Marignier)に本社を置くTri Qualité Serviceは、時計の極小部品に至るまで自動で選り分けられる自動選別機を開発しました。 2014年5月、同社は顧客に身近な製造環境を確保するため、フリブール州のヴィラ=サン=ビエール(Villaz-Saint-Pierre)に小規模な支社を設立しました。
この企業では元来、自動車産業の自動選別システム製造を專門としていましたが、今日では時計産業に欠かせない存在となっています。 「私たちは、スイスからの需要が大きいことにすぐに気づきました。 そのとき、 これは現地に行かなければならないぞ!というアイディアがひらめいたのです」とTri Qualité ServiceのPierre Lozes社長は話しています。
フリブールでの最初の1年間は、フランス人のエンジニアが1名配属され、1台の自動選別機を使う作業を担当していました。最近になって、業務の拡大を支えるためにスイス人の社員1名と2台目の選別機が配置されました。 支社の開設から12か月が経過し、Lozes氏は非常にポジティブな評価をしています。 「私たちは目標を達成することができました。そして、それぞれの顧客と強い信頼関係を築くことができました。 これから更に成長していける可能性は大きいでしょう」。 Lozes社長は、他業種の市場に積極的に進出していくことも考えているようです。

スイスの行政機関によりスムーズな展開が可能に

Tri Qualité Serviceは2004年に3名のビジネスパートナーによって設立されました。 9年後に、この中小企業にはさらなる成長が見込まれており、スイス・グローバル・エンタープライズ(S-GE)のSwiss Business Hub Franceとコンタクトをとりました。そして、この機関を通じてスイス西部の3州からなる経済助成機関との接点をもつに至りました。 この企業は、当時すでにヴィラ=サン=ビエール(Villaz-Saint-Pierre)にあるサプライヤーとのビジネスに着手しており、そのままこの街で支社を展開することにしました。 Lozes氏は、スイスの行政機関との連絡の取り方のすばらしさを挙げ、支社設立までのスムーズな流れに繋がったと振り返っています。
Tri Qualité Serviceは、スイス国内での投資を評価され、2014年にフランスのスイス大使館からPrix Croisé de l’Ambassadeurという賞を贈られています。 この賞は、スイスやフランス国内で展開している同国の中小企業の投資計画を称えるものです。 審査委員会は、スイス国内で展開するTri Qualité Serviceのイノベーション精神や、この企業が創造している技術的および商業的な付加価値に賛辞を寄せています。

スイスの行政機関とは、どの州でも非常にすばらしく連絡を取り合うことができました。

Pierre Lozes
Manager, Tri Qualité Service

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