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世界トップレベルの教育制度を誇るスイス

世界各国の高等教育機関制度を研究する機関Universitas 21 (U21) が2018年版ランキングを発表しました。スイスは、世界2位の座を維持し、特に産学連携や国際研究において高く評価されています。

卒業証書を手にする学生
スイスの大学は国際性、革新性、学生の多様性で定評を得ています。

一般にスイスの大学は国際比較で上位に位置することが多く、実際にロイター社によるEurope's most innovative uniersities 2018のランキングでは、スイス連邦工科大学2校(EPFL, ETHZ)、チューリヒ大学、バーゼル大学などが世界100大学リストの上位15位に入っています。さらに、THE世界大学ランキングにおいても、スイスの3大学が世界で最も国際的な大学の上位10校に評価されています。加えて、スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)の地球海洋科学は、QS世界大学ランキングで世界1位を獲得しています。

上記の世界ランキングは大学別のランキングに特化しており、各国の教育制度については分析をおこなっていません。U21は大学個別の評価ではなく、各国の教育制度を比較する唯一のランキングです。U21 2018レポートはU21に参加する研究大学によって分析され、50ヶ国を人材資源、環境、連携性、アウトプットの4分野に渡り比較評価しています。スイスは人口840万人の小さい国でありながら、米国や英国に肩を並べています。

2018年版でも、スイスは2015年から継続して世界2位の座を維持しており、米国、英国、スウェーデン、デンマークがそれに続き、隣接国のドイツ(15位)、フランス(16位)、イタリア(28位)に差をつけています。

 

強固な連携制度

スイスの高等教育制度で強みとされる点として、学術機関、行政機関、民間セクターとの強固な連携制度が挙げれられます。スイスは特許出願数に関するランキングでも世界一を誇ります(IMD world competitiveness Centers 2017)。スイスは教育制度への投資を惜しまず、2014年には公的機関による教育への支出は、GDPの5.6%にあたる360億スイスフランに達しています。これは、人口一人あたりの金額に換算すると世界一の水準です(事業投資ハンドブック131ページ参照)。

多言語に長けた優秀な人材の宝庫

スイスの卓越した高等教育制度により、企業にとって、教養溢れるマルチリンガルな人材の雇用は難しいことではありません。大手多国籍企業は多くの場合、周辺地域の大学と密接な関係を築き、そのまま優秀な人材を雇用しています。この「人材へのアクセス」こそ、グーグルやノバルティスなどの大手企業がスイスに拠点を構える大きな理由なのです。

スイスの高等教育制度はさらに、大学教育と職業訓練を組み合わせた実践重視のプログラムを提供しています。このデュアルシステムがスイス経済における革新性と創造性を豊かにしており、若年層の失業率も低い水準で推移していることが、まさにスイスの教育制度の強みを証明しています。

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