自動運転バスは、シャフハウゼン州の12番バスのノイハウゼン ー インダストリープラッツ間で2018年3月から導入されています。スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH)のInstitute of Science, Technology and Policy (ISTP)が利用者を対象に行った調査「Public Opinion on Route 12」によると、同路線は概ね好意的に受け入れられていることがわかりました。
調査は、ノイハウゼン、シュタイン・アム・ライン、タインゲン在住の1,408人を対象に実施され、ノイハウゼンの住民は特にこの実証実験について理解が深いことがわかりました。調査対象者の約55%がこの実験に賛成し、約20%が反対を示しています。半数以上が自動運転車両を魅力的に捉えながらも、同時に更なる研究の必要性も感じています。
当然ながら、自動運転バス導入における懸念事項を挙げる回答も少なくありません。特に、約60%の回答者が、歩行者や自転車などと予測不可能な状況に遭遇した時の自動運転車両の反応に多く関心を寄せています。懸念内容は年齢、性別、学歴などにより意見が分かれ、40歳以上の女性は他の回答者よりも自動運転バス導入による雇用機会の喪失を懸念し、大卒以上の学歴の回答者はむしろ技術的なコントロールミスを懸念しています。
Swiss Transit Labの発表によると、3月の実験開始から11,000人以上の乗客が同州の自動運転バスを利用し、10月からは路線をライン滝まで延長し、冬期の実証実験を行うことを計画しています。2年間におよぶ実験期間を終えたのち、自動運転バスを正式に路線に組み込んだ運営が始まります。.
Swiss Transit Labは、グローバルに展開するシステム機器のTrapeze社とそのスピンオフ企業のAMoTech、シャフハウゼン州政府経済開発局によるイニシアチブで発足されました。