2018年11月27日、NASA(本部:米国・ワシントンD.C.)の探査機 InSight が無事に火星に着陸しました。InSightには多数の観測機器が搭載されており、今後は火星地表の分析活動を実施します。この調査で火星の内部構造の理解を深めることで、既存理論の立証や反証に役立てる予定です。
InSight には、スイス・オプヴァルデン州でモーター製造に携わるマクソンモータ社の精密モーターが搭載されています。同社のプレスリリースによると、搭載の「DCモータ」は、既に現地でソーラーパネルを設置する動作を成功させています。このソーラーパネル設置により、InSight は探査期間中の動力確保が可能になります。同モーターは、同じくNASAのプロジェクトで、既に14年以上も火星で活動中の探査機にも搭載されています。
InSight には、同じくマクソンモータ社が製造した「DCX 22モータ」も搭載されており、火星の地表から地中5メートルの位置にぺネトロメーターを押し込む作業に用いられる予定です。この作業により火星内部の温度状態を確認し、その熱源について結論づけることを目的としています。火星は地球と同様に岩などに覆われた惑星であり、火星での調査は同質の惑星として地球に関する理解も深められる可能性があり、結果に期待が寄せられています。