ここ数年で大きな話題を呼んでいる仮想通貨事業は、スイスもその拠点として候補地とされることも多く、「クリプトバレー」と呼ばれる地域の存在も知られるようになっています。去る5月に東京でセミナーを開催した際の反響の高さを受けて、関西地区でもスイスでの事業設立の優位性や留意点などを、設立事例を交えながら考察する機会を設けました。
冒頭でスイス名誉総領事 ディ―タ―・ソンマーハルダーより開会の挨拶を述べ、続いてスイス外国企業誘致局 主席担当官 寺岡正樹がスイスの投資環境を説明しました。その後、 KPMG税理士法人よりインターナショナルコーポレートタックス部門 パートナー 三浦晃裕氏がスイスの税制とその動向について解説を行い、続いてKPMGスイス インターナショナルコーポレートタックス・M&Aタックス統 パートナー のゲルノット・ツィッター氏に、スイスでの仮想通貨事業設立に関する留意点を詳細に説明いただきました。最後に、日本企業のスイスへの進出事例として、財産ネット株式会社 代表取締役 荻野調氏に、実際の設立体験を講演いただき、2時間に亘るセミナーを終えました。東京会場に比べ規模は小さくなったものの、セミナー後の懇親会では参加者と講師が活発に意見交換を行い、今後の事業展開を見据えたネットワーク構築の機会となりました。
スイス外国企業誘致局は、東京を中心として全国各地で定期的にセミナーを開催しています。事業展開に関する情報提供のほか、必要に応じて州政府への相談や交渉も仲介・支援しています。随時個別相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。次回のセミナーは2019年春夏頃の開催を予定しています。