スイスポスト(スイス郵便局)は、昨年12月より、ドローンを使用したチューリヒ大学(UZH)とチューリヒ大学病院(USZ)間における実験サンプル輸送を運用しています。スイスポストのプレスリリースによると、ドローンは実験サンプルを搭載し、USZ北側テラスからUHZイルヒェルキャンパスまでの約2.5kmの距離を、可能な限り森林地帯上空を自律飛行して輸送します。ドローンによる輸送では、陸上輸送に比べると所要時間を半分に短縮できることがわかっています。
「ドローンを既存の物流ネットワークに統合し、より迅速かつ柔軟に実験サンプルの輸送が可能となります。これは、治療薬を待つ患者はもちろん、病院内で従事する医師や専門技師にとっても時間の短縮になります。」と、USZのオペレーションディレクターであるRenate Grörger氏は述べています。
スイスポストは、同プロジェクトをMatternet社(本社:米国・カリフォルニア州)との提携で運営し、平日5-10便の輸送を1年間行う予定です。スイスポストとMatternet社は、既にルガーノとジュネーブやチューリヒの本部間での実験サンプル輸送など、複数のプロジェクトを実施しています。