2021年夏、Aeler Technologies社は、運用コストとCO2排出量の両方を大幅に削減する画期的なスマートコンテナを発表しました。同社への注目度は高く、現在では予約が殺到したプレシリーズAラウンドで700万スイスフランの調達に成功するまでに成長を遂げています。出資者には金融専門家のDecisive、MACV、Tiger 8、Virtual Network、AA Sons(眼鏡ブランドAfflelou社の親族) などの有名企業や物流業界の大手企業が含まれています。
共同CEOのDavid Baur氏は、「物流業界は新しい技術革命への機が熟していると感じています。Aeler社のコンテナの活用で、この1兆ドル規模の産業における基盤そのものの再構築を図っています」と述べています。
Aeler社のUNIT ONEコンテナは軽量で丈夫なうえ断熱性があり、スマート機能搭載でより大きなペイロードが期待できます。現在、同業界では60年前に設計されたスチール製輸送コンテナが主流であり、これに代わるものとして設計されています。
ソーラー・インパルス・ラベルによる多くの利点
Aeler Technologies社によると、UNIT ONEコンテナの特徴として挙げられるのは、積載量の増加と空気力学的設計によるCO2排出量20%削減という利点です。コンテナ内部が平らであることでストレージ容量が11%増加し、(フレキタンクでは最大17%増加)、コンテナの構造的断熱材により室内の温度変動の大幅にな減少を実現しています。これは低温保管が必要な商品の運搬に用いる冷凍コンテナ(大量のエネルギーを必要)の代替手段を提供することに成り得ます。
今回調達された資金は、Aeler社の新世代コンテナに対する急速な需要拡大に対応し、顧客が迅速且つ柔軟な方法でコンテナ利用を可能とする画期的なサブスクリプション・ビジネスモデル「Container As A Service (CAAS)」の拡大に活用される見込みです。
世界的に有名なソーラー・インパルスの探検家でクリーンテクノロジーのパイオニアであるBertrand Piccard氏は、「ソーラー・インパルス・ラベルlは、環境に良いソリューションが今世紀最大の市場機会であることを、政府やビジネスリーダーに示すために存在します。我々はAeler社に2019年にラベルを付与しており、この資金調達ラウンドも多くの投資家が同社の可能性を認識していることを表しています」と、コメントしています。