ティチーノ州ルガーノを拠点とするAI技術のスタートアップNnaisenseが、「EvoTorch」と呼ばれるプラットフォームの発足を発表しました。同プロジェクトは進化的アルゴリズム (EA) パッケージを提供する「この種における初のオープンソースプラットフォーム」としてAI業界に活用されることになります。Nnaisense社は、2014年に産業用プロセス検査・制御、モデリングなどの大規模ニューラル・ネットワーク・ソリューションの提供を目的に設立された企業です。
プレスリリースによると、EvoTorchは、機械学習 (ML) と組み合わせることで「短時間で大規模に、より低コストで運用する」という運用上の複雑な課題を解決する強力なEAを備えたパッケージを提供します。 「EvoTorchの目標は、オープンソースのMLコミュニティを作り、オートメーション分野におけるEAの採用を促進することです。そして、それは研究者や技術者が、彼らの設計を容易且つ迅速にスケールアップ可能なツールを提供することで実現します」と、Nnaisense社でソフトウェア・インフラストラクチャ担当ディレクターを務めるRupesh Srivastava氏は述べています。
独アウディ社との先駆的なプロジェクトで、Evotechのツールは自動車メーカーの自動駐車システムに採用されています。また、Nnaisense社の共同創設者兼インテリジェントオートメーション(IA)担当ディレクターのJan Koutnik氏は、「この技術の活用で、180年分のシミュレーション時間を24時間に短縮することも可能です」と説明しています。