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アマゾン ウェブ サービスがスイスにデータセンタ開設

アマゾン ウェブ サービスは、新たなインフラストラクチャリージョン AWS Europe をスイス・チューリヒに開設します。新設リージョンにはスイス国内3ヶ所で展開するデータセンターの開設も含まれており、同社は今後15年間にスイス国内で約60億スイスフランの投資を見込んでいます。

AWSは、新たなインフラストラクチャリージョンとしてAWS Europeをスイス・チューリヒで立ち上げ、スイス国内で今後15年間に約60億スイスフランの投資を見込んでいます。©2019 Tony Webster via Flickr/CC BY 2.0
AWSは、新たなインフラストラクチャリージョンとしてAWS Europeをスイス・チューリヒで立ち上げ、スイス国内で今後15年間に約60億スイスフランの投資を見込んでいます。©2019 Tony Webster via Flickr/CC BY 2.0

アマゾン ウェブ サービス (AWS)は、2022年11月9日に新たにデータセンター3拠点をスイス国内に開設することを発表しました。プレスリリースによると、同社は米国・ワシントン州シアトルに本社を構え、新設AWS Europe (Zurich)については安全上の理由から正確な所在地を明らかにしていませず、チューリヒ州内に位置することだけを公表しています。

同インフラストラクチャリージョンでは、欧州でデータレジデンシー要件を満たすAWS顧客によるスイスでの安全なデータ保存が可能となります。AWS顧客企業は、スイス国内ではさらに低いレイテンシの恩恵を受け、より幅広いサービスへの接続が実現します。AWS インフラストラクチャサービス担当副社長 Prasad Kalyanaraman氏によると、現在AWSはスイスで1万以上の顧客を抱え、その範囲はスタートアップ企業や中小企業から、大手企業、政府機関などにおよびます。

報道によると、AWSはAWS Europe (Zurich) に今後15年間で59億スイスフランの投資を見込んでいます。この設備投資ではデータセンタ建設に加えて、運営費や地域事業者の商品やサービスの調達も充当される予定です。AWSは同期間中に年間平均2,500人以上のフルタイム職が創出されると見積もっており、これらの活動により、今後15年間でスイスのGDPは約163億スイスフラン増加すると予測しています。

AWSは、2016年にチューリヒ、2017年にジュネーブにオフィスを開設するなど、既に長年に亘りスイスで活動しています。

 

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