欧州委員会がこのたび発表した最新の欧州イノベーション・スコアボード(EIS)の中で、スイスはEUの平均値の実に139.6%を達成しています。イノベーション・スコアボードによるスイスのカントリープロファイルによれば、スイスは、教育関連の指標、科学分野の刊行物、環境関連の指標でトップスコアを獲得し、2022年に続き2023年も欧州で最も革新的な国としての地位を保っています。デンマーク、スウェーデン、フィンランド、オランダも、トップ5に残っています。2023年版EISレポートは、2021年に導入された新たな計測の枠組みを用いて発行された3つ目の版となります。
EISは、EUの平均値との比較に基づき、EU加盟国を4つのパフォーマンス・グループに区分けしています。ベルギー、デンマーク、フィンランド、オランダ、スウェーデンはイノベーションのリーダー国であり、イノベーションのパフォーマンスがEUの平均値を大きく上回っています。オーストリア、キプロス、フランス、ドイツ、アイルランド、ルクセンブルクは、EUの平均値を上回るパフォーマンスを達成している強力なイノベーター諸国です。EUの平均値を下回りますが、中堅のイノベーターとしてチェコ共和国、エストニア、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、リトアニア、マルタ、ポルトガル、スロベニア、それにスペインといった国々が名を連ねています。ブルガリア、クロアチア、ラトビア、ポーランド、ルーマニア、スロバキアは、パフォーマンスがEUの平均値を大きく下回っているものの、新興のイノベーターとして分類されています。
多くのEU加盟国は、2016年以降、イノベーションのパフォーマンスを8.5ポイントも向上させています。キプロス、エストニア、ギリシャ、チェコ共和国は、20ポイント以上もの増加を遂げることで、極めて著しいパフォーマンスの上昇を記録しています。