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ClearSpaceドローンが最優秀発明に認定

スイス、ヴォー州のクリアスペース社は、スペースデブリを除去するロボットグリッパー付きドローンを開発しました。『TIME』誌は、このドローンを2023年の発明ベスト200に選びました。クリアスペース社は、すでにイギリスとヨーロッパの宇宙機関UKSAとESAと契約を結んでいます。

ClearSpace社の宇宙ドローンは、「TIME」誌の年間ベスト発明200に選出されました。画像クレジット:ClearSpace
ClearSpace社の宇宙ドローンは、「TIME」誌の年間ベスト発明200に選出されました。画像クレジット:ClearSpace

スイス発スタートアップのClearSpace社は、宇宙ミッションや古い人工衛星、ロケットカプセルのデブリ除去のパイオニアとしての地位を確立しつつあります。ローザンヌ近郊ルノンに本社を置く同社によると、すでに英国や欧州宇宙機関ESAと契約を結んでいます。2026年に打ち上げが予定されているClearSpace-1ミッションのために、ClearSpace社はロボットグリッパー付きのドローンを開発しました。このドローンはデブリ除去のため軌道上に送られ、を破片を捕集するとすぐに軌道速度を落とし、地球の大気圏に突入して破片とともに燃え尽きるというものです。


「解決策は実際わかりきったものなのです」。クリアスペースの共同設立者兼CEOのリュック・ピゲ氏は、『TIME』誌の記事で説明しています。「高速道路と同じです。レッカー車が必要なのです」。『TIME』誌の「2023年の発明ベスト200」のロボット部門には、「スペース・カストディアン」というキーワードでClearSpaceの開発が挙げられています。

英国宇宙庁のウェブサイトはこれを「宇宙ミッションに革命を起こすもの」としています。 ClearSpaceは、宇宙から危険な物体を除去できるアクティブ・デブリ除去ミッションの開発に選ばれました。ClearSpaceは2018年に設立され、スイス、英国、ドイツ、ルクセンブルク、米国の各拠点にダイナミックなエンジニアリングチームを擁し、軌道上サービスの全領域をカバーする技術を開発しています。軌道上での廃棄や輸送から検査、組み立て、製造、修理、リサイクルまで、ClearSpaceは持続可能な宇宙活動の新時代をもたらし、宇宙における循環経済を推進することを目指しています。

 

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