この QS世界大学ランキング(QS World University Rankings 2018) で首位となったのはマサチューセッツ工科大学(MIT)で、スタンフォード大学、ハーバード大学がそれに続きます。 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)はヨーロッパ圏内でトップテン入りした唯一の大学です。 10位 という順位は、昨年からわずかにふたつ順位を下げたものです。 スイスで2番目に優れた大学はスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)で12位 にランクインしています。
ETHとEPFLが西ヨーロッパの多くの有名大学の先頭に立っています
「国内の諸大学は、スイスのオープンで国際的なものの考え方から恩恵を得ています。 このおかげで、スイスの大学は世界中の高い技能を積んだイノベーターや科学者たちにとって魅力的な存在であることが出来ます。 多くの西ヨーロッパの有名大学がランキングの順位を落としているなかで、ETHとEPFLの両大学は、高い国際競争力を維持することに成功しています」とQSのリサーチ・デレクターのベン・ショーター(Ben Sowter)氏は述べました。
Qsによるこの調査は75,000人以上の学術研究者と40,000人以上の大学職員を対象に行います。この調査は指導、研究、国際化やエンプロイアビリティといった成果を考慮に入れて各大学の評判を評価するためのものです。 このランキングは学術研究者の評判、職員の評判、各学部ごとの論文からの引用数、学生一人当たりの職員数、国際的な学科の比率、そして国外からの学生の比率といった評価項目に基づいています。
スイスの教育システムは世界中で素晴らしい評判を得ています
世界規模で比較してみても、スイスの教育システムは 世界経済フォーラムによる世界競争力レポート(World Economic Forum’s Global Competitiveness Report) のランキングでも何年にも渡ってトップを走っています。 スイスの国際的に評価の高い学術教育は、職業に直結する実践的な職業訓練制度によって補完されています。これにより、デュアル教育システムの構築が実践されています。 経済の要望に合わせて数百の職業が創出され、スイスは高い技能を備えた職業従事者を輩出することにかけても世界で最も優れた国のうちのひとつに数えられています。