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スイスの3大学が世界大学ランキングでトップ100位に

2018年のタイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE 世界大学ランキングで、スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH Zurich)が世界のトップ10にランクインしました。 さらにスイスからは連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)とバーゼル大学も世界100位以内にランクインしています。

スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)、講義を受ける学生
スイスの大学は継続して世界ランキングの上位に名を連ねています

THE 世界大学ランキングは包括的な大学ランキングであり、2004年から毎年公表されています。 今年は全世界で1,000の高等教育機関を対象とし、教育、研究、知識移転、国際的展望などが含まれる中核的観点を主として評価が行われました。 このランキングで100位以内に入った大学には、傑出した成果があるとみなされています。

長い年月をかけて展開してきた高度な専門知識とイノベーション
総合で87.7ポイントを獲得したETHは、これまでのランキングに続いて今年も第10位の評価でした。 1855年に創立されたETHは、長期にわたって科学技術の分野で世界で最も権威のある大学のひとつとして定評があり、 現在に至るまでアルバート・アインシュタイン、フェリックス・ブロッホ、クルト・ヴュートリヒなど、20人のノーベル賞受賞者を輩出しています。常に上位に君臨する要因として、チューリヒを拠点とし、最先端の研究を支える研究者、外国のパートナー、鍵となるステークホルダーとの密接な関係を築いていることが挙げられます。

多様性のある研究
スイス連邦工科大学は2大学ともランキングに入り、連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)は、総合75.3ポイントを獲得し、38につけました。1969年創立のEPFLはスイスのフランス語圏に位置する大学で、最高レベルの国際的な教育、研究、技術という3つの使命を掲げています。 EPFLは5つの研究科、2つのカレッジ、学際的な研究機関、23の研究所と353の実験・研究室を有します(2016年)。

1460年創立でスイスで最も歴史ある大学のバーゼル大学は、 同ランキングでは総合60.9ポイントを獲得して95位でした。ETHとEPFLでは科学技術面に焦点を当てていますが、バーゼル大学では幅広い学術・研究領域を擁しています。 生命科学、映像研究、ナノサイエンス、持続可能性、エネルギー研究、ヨーロッパ研究やグローバルスタディーズなどの分野が盛んであることがこの大学の強みです。

経済に支えられた推進力
スイスは自然資源に乏しい小国であるがゆえ、自国の経済力を高めるために教育とイノベーション分野のパフォーマンスを高めるよう努めてきました。 特に、教育システムはスイス政府にとって最優先事項として捉えられており、スイスの教育費に対する公的資金の支出は、国民1人当たりの割合で世界第2位です。(IMD World Competitiveness Yearbook 2016)。 この動きはスイス経済と名声を高めるにあたり賢明な手段であったといえるでしょう。 上述の3大学は世界の大学ランキングとして発表される「上海ランキング」でも、上位100位に入っています。

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