今回が3度目の調査となるボストン コンサルティング グループ(BCG)によるEuropean Railway Performance Index (RPI)の2017年版で、スイスは欧州トップの評価を得ました。 デンマーク(6.8)、フィンランド(6.6)、ドイツ、オーストリア (6.1) 、スウェーデン、フランス (6.0)などが後に続き、最上位階層として位置づけられています。第二階層としては 、イギリス(5.3)、オランダ(5.3)、スペイン(5.0)、ベルギー(4.6)、イタリア(4.5)などが入っています。
公共鉄道システムの正確さと信頼性により、スイス人は欧州で最も電車を利用して移動することでも知られています。総合7.2ポイントを獲得し、スイスは、「利用頻度の高い乗客によってもたらされる素晴らしい稼働率」のみならず、質の高いサービスと安全性が評価されています。Swiss Federal Railways(SBB)の運行で、毎日、何万もの列車が3,000㎞の鉄道網を走行しています。SBBに加え、スイスでは多数の民間鉄道が運営する列車が2,000㎞以上を走行します。スイスの鉄道網は欧州で最も稼働率が高いですが、列車の運行時間は極めて正確です。
小規模鉄道が順位上昇傾向
2017年の調査は、一般的に過去(2012年版、2015年版)の調査に継続する結果となっており、スイスは2012年の調査開始時からトップの座を維持しています。スイスをはじめ、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、オランダ、ルクセンブルグなど、総距離6,000㎞未満の小規模鉄道を運営する国の順位上昇がみられました。運行時間の正確さ、高速鉄道の割合、1kmあたりのコストなどがサービスの質における順位に反映され、事故や死亡者の数などが安全性での順位に影響しています。