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米Dfinity社がチューリヒに開発拠点

クリプトバレーに財団を置き、分散型インターネットコンピュータ開発を行う米国企業Dfinity社が、チューリヒに研究開発拠点を設立します。同社は既に1億スイスフラン以上の資金調達に成功しています。

Dfinity社創設者のDominic Williams氏 (©Dfinity)
Dfinity社創設者のDominic Williams氏 (©Dfinity) 

Dfinity社の研究開発拠点はチューリヒ駅から程近い場所に設立予定であることを、創設者のDominic Williams氏がHandelszeitung(スイスのビジネス誌)の記事で公表しています。2018年末までに15人の従業員が勤務を始め、来年にはその数も40人程に増加する見込みです。「チューリヒが我々の欧州ベースとなる予定です。」と、Williams氏は説明します。

Dfinity社は米国発のスタートアップで、既に2年前にスイス・ツークで財団を設立して活動を始めており、現在はチューリヒでの更なる業務拡充に向けて資金調達を行っています。同社はブロックチェーン3.0として知られるパブリックブロックチェーンを基盤に創られたインターネットコンピュータの開発を行っています。「インターネットコンピュータは次世代のソフトウェアやサービスの提供元となるべく設計されています。」と、複雑な自律プログラムの分散実行を可能にするこのコンピュータについて、同時期に発表された同社のプレスリリースでも説明しています。

Williams氏はHandelszeitungの取材に、優秀な人材が豊富なチューリヒでインターネットコンピュータの開発は継続されることを公表し、「チューリヒは特に、暗号技術や分散型コンピューティング分野の専門性が高い連邦工科大学チューリヒ(ETH)の存在が、我々にとって優位性をもたらします。」と、コメントし、同時に、チューリヒに研究開発拠点を構えるGoogleIBMへの近接性も強調しました。

Dfinity社は8月末にも1億スイスフラン以上の調達を発表し、出資者には、かつてTwitterやAirbnb、Buzzfeedなどに出資してa16zとして知られるAndreessen Horowitzや、クリプト関連に特化したファンドのPolychain Capitalなどが名を連ねています。同社の資本金は、これまでの調達額と合わせると、およそ2億米ドルとなる見込みです。

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