コンサルティング大手のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が、中国企業による欧州内投資を調査し、スイスは、オランダと並んで5番めの投資対象国であることがわかりました。2019年に中国企業による欧州圏内での投資は182件で、ドイツへの投資が最多でした。スイスでは12件の投資が実施され、前年の13件を若干下回っています。
スイス企業がより多くの資金を引き入れる
2019年の中国企業による投資額においては、スイスは欧州圏内で6番めの5億7100万ドルでした。前年の4億9200万ドルと比較すると増加しています。欧州圏全体では、中国企業による投資額は173億ドルに達しており、そのほとんどが英国企業への投資です。
投資最高額は教育関連グループへ
2019年の中国企業によるスイスへの投資最高額は、ホテル経営専門学校コンソーシアムのSwiss Education Group AG(本社:スイス・ツーク州)へのもので、Sichuan Shuangma Cement Co Ltd. (本社:中国・四川省成都市)が2億7500万ドルを投じています。また、Blue Sail Medical(本社:中国・シャントン省ツーポー)による医療技術会社New Valve Technology(本社:スイス・アールガウ州)の買収も1億5900万ドルが投資されています。