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スイスGreenGT社が共同開発した燃料電池車が速度記録更新

ACOとスイスGreenGT社がMissionH24プロジェクトの一環として共同開発したH24燃料電池プロトタイプ車が最高速度を記録しました。

GreenGT社はハイブリッドレースカーに続いて、水蒸気排出のみの44トンの水素燃料トラックを設計し、実証実験を行いました。
GreenGT社はハイブリッドレースカーに続いて、水蒸気排出のみの44トンの水素燃料トラックを設計し、実証実験を行いました。

イタリアのイモラ・サーキットで開催されたトラックレースで、燃料電池車H24が初出場し完走しました。モータースポーツ史上、これまでに水素駆動のプロトタイプ車が国際的な耐久レース競技に出場したことはなく、燃料電池車が大きく飛躍する一歩を踏み出したことになります。2台の水素エンジンを動力源とする車両は、サーキットで時速291km到達を記録しました。

GreenGT社はAutomobile Club de l’Ouest(ACO)と協力してMissionH24プロジェクトを開始しました。同プロジェクトは、24時間耐久レースで有名なル・マンの2025年競技会で水素プロトタイプ車部門の導入を目的としています。

燃料電池車の国際耐久レースへ初出場はMissionH24プロジェクト枠組み内で達成され、110分間のレースで水素補給を4回実施しながら38周走行という申し分ない結果で完走しています。この結果は、ヴォー州に拠点構えて活動するGreenGT社をはじめとする、2018年に発足したMissionH24プロジェクトに全面的に取り組んできた人々の功績を証明するものとなりました。

モータースポーツのエネルギー転換における画期的な功績

この偉業はレース主催側にも深く印象付けられ、H24レースチームのドライバーは完走後の燃料電池車を、レース優勝者と並んで表彰台の脇に停車させることを命じられました。この実績は、モータースポーツのみならず一般モビリティにおけるエネルギー転換にも重要な影響をおよぼすことでしょう。

GreenGT社は、電気水素技術に積極的な独立系企業で、モータースポーツ、モビリティ、インフラストや土地に関する調査および設計・開発などを提供しています。同社は、ル・マン24時間レース向けハイブリッド電気レーシングカー「H 24 」の開発やリーバー・エアロスペース社との契約締結に続いて、水蒸気排出のみの44トントラックを設計・実証しています。

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