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ザンクトガレン大学が金融サービスイノベーションセンターを開設

ザンクトガレン大学が新たな研究センターとして「金融サービスイノベーションセンター(the Center for Financial Services Innovation)」を開設しました。新設センター開設には大手銀行クレディ・スイスが出資し、第1期では4つの教授職が設置されています。

ザンクトガレン大学が金融サービスイノベーションセンターを開設。©University of St.Gallen
ザンクトガレン大学が金融サービスイノベーションセンターを開設。©University of St.Gallen

 2022年11月22日、スイス東部に位置するザンクトガレン大学 (HSG)は、新たな研究センターとして「金融サービスイノベーションセンターthe Center for Financial Services Innovation (FSI-HSG)」の開設を、プレスリリースを通じて正式に発表しました。開設式典では、センターにとって最初の教授陣となる4名がそれぞれの専門分野について紹介しましました。FSI-HSG統括責任者としてはTobias Trütsch氏が任命されています。

FSI-HSGは、大手金融クレディ・スイスとの戦略的な協力関係で設立されました。チューリヒに拠点を置くクレディ・スイスが初期資金を提供することでセンター開設を支援し、教授職設置にも貢献しています。しかし、HSG学長のBernhard Ehrenzeller氏は、式典のスピーチにおいて、大学側は「HSGにクレディ・スイスのリサーチセンターが開設されたのではなく、金融サービスイノベーションセンターが開設された」と強調しています。

また、André Helfenstein氏も、「FSI-HSGは、金融事業に関連した課題における学術研究に貴重な推進力を提供します」 と、式典での講演で説明し、クレディ・スイスCEOも、「HSGとの提携を通じて、教育とビジネスの拠点として優位性を見出すスイスのさらなる強化に貢献したい」 と結論付けています。

式典ではさらに、既に就任している4人の助教授と准教授がそれぞれの専門分野を発表しました。これまでに任命された唯一の女性教授であるNina Reiser氏は、特に新技術の効果に関する金融市場法の動向を検証します。また、JulianKölbel氏の研究では、実体経済に対する持続可能な投資の効果に焦点を当てる見込みです。

イノベーションは金融分野でも起きています。技術 x ビジネス x 金融 の枠組みで新たな革新性を学術的に見出すことで、スイスの競争力はさらなる向上・確立に向けて前進を続けます。

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